行く春来る春。ありがとうの春。
遅まきながら…ことことの春をお伝えしようと思います!
「春」と言えばどんな気持ちが思い浮かびますか?
暖かい気候に嬉しい気持ちになったり、これから始まる新しい何かにワクワクしたり!
子どもたちにとってはどうでしょう?
入園、進級、卒園、出会いと別れが一気に押し寄せてきて、楽しかったり嬉しかったり、寂しかったり不安になったり、きっといろんな気持ちに心をドキドキさせているでしょう。特に今までとは違う新しい環境に進む子たちにとっては、心が不安定になりやすい季節なんじゃないかな。
さて、森のようちえんことことにとっての、初めての「別れの春」そして2度目の「出会いの春」を迎えました。
幼稚園で年を重ね、季節が廻ればやって来る行事「卒園式」。
ことことでは今年、1人の園児が卒園しました。
でも、新しい環境に不安を抱いている彼女は「卒園」という言葉に不安定になりがちでした。
そこで、ことことの春の行事は1年の感謝を込めて、「ありがとうまつり」という名前になりました。
森のようちえんでの日々は彼女にとってどんな1年だっただろうかな…。
春、森に行きたくないと泣き
夏、大好きな川遊びにはしゃぎ
秋、けんかに遊びに夢中になり
冬、仲間を思い合い友達と遊ぶことを楽しんだね
そしてまた春、「森のようちえんが楽しい」と言ってくれました。
思い返してみると本当に色々なことがありました。
印象に残ったことを言葉にするとしたら、わたしは "出会いと感謝" の1年間だったと思います。
彼女の様々な一面。彼女の周りのたくさんの人や環境。すべてが初めてのもので、そして暖かく感じることばかりでした。
年長の年だった彼女は入った時から1番のお姉さんで、他の子以上にたくさんの気苦労を掛けてしまったかもしれません。それでも、森のようちえんという環境の中で日々を重ね、本当に楽しそうに遊ぶ姿に嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです!
この1年の中で見つけた自分の中の「好き」の気持ちを大切に、自分自身を成長していってね。
そして、新しい環境への旅立ちに一先ずいってらっしゃい。
森のようちえんが必要と思ったときはいつでも遊びにきてね。
これからは先生としてではなく、1人の大人として関わり、見守り続けられたらなぁと思います。
それと、もう一つの春の行事「入園式」!
今年度は、2人の園児が入園してくれました。
いつもちびこと組として、お母さんたちと一緒に参加してくれていた2人は、新しい環境でこれからどんな姿を見せてくれるのだろう?
楽しみだなぁ!
森のようちえんことことのはじめの一歩に関わってくれたみんなにありがとう。
たくさんのご縁に
温かい地域に
いっぱいの笑顔にありがとう!
今年度もぼちぼち歩き続けて行こうと思うので、どうぞよろしくお願いします!
ゆっきー
共に考え、共に育つ場
不思議なことで、書こう書こうとやる気出すほど、それに比例するかのように手が動かなくなってしまう今日この頃です。
日々不安定な自分の気持ちとの戦いですが、子どもたちの笑顔だったり、泣き顔だったり、いつも「今を生きること」に全力な彼らがわたしを元気づけてくれます。
彼らと共に遊び、一緒に時間を過ごし、本気で言葉を交わすことで、自分で今まで気づけなかったような、良くも悪くも素直な気持ちと向き合うことが出来ます。
森のようちえんを始めてもうすぐ一年。
子どもたち一人ひとりとの関りはもちろんだけど、最近はみんなで話ができる場をつくることを大切に関わっています。
この一年を通して子どもたちは心身ともに大きく成長しています。それは、個人においても集団においても。
ことこと組では、何かの問題にぶつかったときはみんなで悩みや発見を共有し、共に考えられるような環境を子どもたちと一緒に作っていっている最中です。
始めはそれぞれ自分のことを考えるのに精一杯でしたが、一日一日と日を重ね
一緒に笑ったり、
一緒に感動したり、
一緒に喧嘩したり…
たくさんの時間を共有する中でお互いの性格を知り合い、理解しようとし合う姿が見られることが徐々に増えてきました。
甘えん坊だから
頑固だから
やさしいから
言葉が出ないから
そんな言葉を子だもたち同士で言い合い、この子はそういう子なんだと受け入れようとしているんだなという風に感じます。
それは、この先の人生を歩んでいくためにとても大切なことじゃないかとわたしは思っています。
どんな人に出会うかより、出会った人とどう関わるか
なのかなぁと。
子どもの育つ場は、そんな経験をたくさん重ねられる場であって欲しいと思います。もちろん、一緒に過ごす大人にも!
大人も子どもも共に育つ
素敵な言葉だなぁ。
最後に、一人の子との会話で感じたことを
「どうして君はそんなにやさしいの?」
「それは、おかあさんとおとうさんとゆっきーがやさしいからだよ。」
人間にはそれぞれ生まれ持った性格がある。だけどそれ以上に、どんな人と関わり育つかがその子の人生のベースになっていくのかな。
なんだかなぁ、子どもたちと関わることって自分が試され続けることなんだろうなぁと正直少し怖くも感じました。
それでも、今のわたしは、子どもたちと共にいたいなって思います!
ゆっきー